junjootome’s diary

ポエム書き連ねます

下心

お酒に酔った2人がコンビニ入っていった。

1人は嬉しそうにアイスを選んでいて、もう1人はレジでタバコを注文している。

男はタバコをふかしながら、女が出てくるのを待っていた。

ピノの箱を開けながら、コンビニから出てきた女は、男に声をかけ、2人は道を歩いて行く。

 

歩きながら食べるアイスが一番美味しい。

食べる?女が刺したピノを男に向ければ、男はそれを拒否せず食べる。

酔った後のピノの食べ合いっこは定番だよな、なんて後ろから眺めながら考えていた。

何かを期待して発する空気が、蒸し暑さの残る深夜にタバコの煙と一緒になって漂っている。

キャピキャピしていたかと思うと、落ち着くように2人はベンチに腰掛けた。

終電を逃したのだろうか、タクシー待っているのか。

ピリリリリ、男が持っいた携帯電話が鳴り、その場から離れて行った。

奥さんが迎えにくるって。

そう。

2人は顔を見合わせずに言葉を交わした。

ああ、2人が発していたあのムッとする空気が霧散したのがわかった。

夜を漂っていた夢想が、現実に着地した。

同情と理解

こんな夜は、ひとり

何をしたって無意味なのに、

もう終わったことなのにと、

あの頃の面影を探している

 

ただ、あの懐かしさに惹かれているだけ

なじみ深く、手にとって愛でて、抱きしめていたあの頃に。

すごく傷ついて、見ないフリをして、心を閉じ込めた

 

懐かしさは恋に似ている

あなたも今日、この夜に、あの頃の私を思い出しているのだろうか

そうして懐かしく思いやっているのだろうか

 

どうにもならない今の私たちをやり過ごして、

もう終わってしまったあの頃の私たちを

今日、この夜に、思いやっているのだろうか

 

なんて惨めで、なんて未練がましく、

なんてみっともないんだろう

 

自分勝手で、傲慢で、自分たちさえよければそれでいいなんて思って、

想像力が欠如して、

傷つける人たちの顔も見ないで、心を無視していた

 

私たちさえよければそれでいい、だなんて。

 

雨に降られて

熱が冷めて

頭が冷えた

何かの体温を求めて、隣にいた温もりに寄り添ってみた

手の冷たさに驚いて

ああ、あなたも一緒なのねと同情の念が起こった

 

冷めた目で、冷えた心で、目の前の温もりに縋ろうと、手を伸ばした

正解? さぁ

打算 それがちょうどいいバランスだと

情けから始まる、可哀想なふたり。

 

中合わせで、私たちは、手を繋いで、じんわりと互いの体温を確かめ合った

確かにここにいる

それだけでよかった

今、この時に存在していること、

ただそれだけでよかった

この熱が消えないように、

この熱を、ちっぽけな冷えたこの熱を

今はただ感じている、それだけでよかった

 

悲しい、泣きたい、愛していたと、

もう伝わらない気持ちを抱えて、

互いに同情するように、目の前にいた幻に手を伸ばしてみたけれど、

ぼんやりとした面影を掴もうと、握りしめるけれど、

 

僕は...   目を瞑って、冷えた頭で、冷えた心で

背中に感じる確かな小さな熱に、同情の念を抱いた

 

私は....  ああ、あなたも一緒なのねと、

中越しに伝わる、冷えた熱に、

少し魅かれて、そっと振り返ってみた

 

indigo la End 煙恋をBGMに